おいしいものが食べたい

今日、私の車は教習車２台に挟まれ走った

速度を監視されているかのように法定速度ピッタリで走る。
パトカーが自分の後ろについて走る時のようだ

私はMT車で免許をとった。それは私の周りでは珍しいことだった。
私が免許をとる頃は、なんとなく女の子はAT車で男の子はMT車という感じだったのだ。
それでも女である私はMT車で免許をとった。それはある友人の話を聞いたからだ。

MT車で免許をとった友人Ｔ君が細い十字路に入った時のこと。
十字路はどの方向も全て一旦停止でＴ君が右折しようとしたところ、右折の方向から走ってきた車と狭くて動きようのない状態になったらしい。
Ｔ君があたふたしていると、相手の車からもの凄い剣幕でOL風の女の人が降りてきて、運転席の窓をガンガン叩いて
｢どいて私がやるから｣
と怒鳴りつけてきたと言う。
そしてその女の人が運転席に乗り込むと、ひとこと･･･

｢なにこれ、ミッションじゃん私、オートマだから運転できない｣


嘘のようだが、本当の話だ。

私と一緒にその話を聞いていた友人(女)２人は｢私たちは何があっても大丈夫なようにMT車で免許をとろう｣と決めた。

私は教習を思っていたより順調にこなした
あまり人気のない先生に気に入られ、予約が取りやすいということもあってずっとその先生に教えてもらった。

高速教習も普通何人かでやるものだが、私はひとりで行きも帰りも運転した。
途中、浜名湖SAに寄って休憩したりもした。

そして、無事MT車で免許をとることができたのだ


さて、現在私はAT車を運転する。
MT車の免許をとったが、すぐにAT車を運転したのでMT車は運転していない。

そんな私は今日、
｢MT車でエンジンかける時のギアって、ＰだっけＮだっけ｣
とパパさんにきいて
｢Ｐなんてないよ･･･｣
と呆れられた･･･

MT車で免許をとると心に誓ったあの日はなんだったのだろう

使わないものは忘却の彼方へいくものだ･･･。